ジェットマン セミマル編ぐらいまでの感想
ジェットマン セミマル編ぐらいまでの感想
Amazonのサブスクチャンネルで扱いがあったのでとりあえずお試し期間中に走りきれたらいいな...ぐらいの気持ちで契約した
ちなみに、失礼ながら全く存じてなかったんだけどアギト、龍騎、555で結構脚本書いてらしたそうで、ある意味自分は井上チルドレンといっても過言ではないことを知った ジェットマンは自分が生まれた年に放映されていた作品なのでどうしようもなかったが
まず1話のアースシップのくだりでめっちゃ予算を感じて(たぶんロケなんだろうけど艦船の通路みたいなとこをクルーたちが駆けていくみたいなシーンがあったりするあたり)、やっぱ90年代の特撮は予算あんだなあ!と勝手に感心していたが科特隊的な成分は1話限りで、アースシップは1話でアッサリと撃滅されてしまい、長官の独り所帯になってしまうのが残念 なんと登場するメカの修理や改造なんかもジェットマンの面々が手弁当でやっていて、鹿鳴館さんは機械が苦手だって話してたのにものすごい吸収ぶりである
苦手でござる~という鹿鳴館さんに対して、スポ根ばりの精神論で「戦士なんだからやれ!やるんだ!」みたいな圧かけてくるのはさすがに時代だなあとおもった
まあ予算の都合もあるんだろう...
とはいえ、合体ロボとは別でバギーみたいなクルマやラッピングされたピックアップなんかを作ってるのはイイ
せっかくクルマあるんだし、戦場に駆けつける時とかにもっと乗ればいいのに、とおもうがなぜかジェットマンの面々はダッシュで現場に向かうことが多い
鹿鳴館さんなんかは自宅にいる時はアルフレッドに送ってもらえばいいのに...とおもわなくもない
対するバイラムの能力は謎で、裏次元というよくわからない世界を滅ぼしてきて、アースシップを破壊するほどの火力を持ち合わせているにも関わらず幹部たちは謎の非効率な仕方で地球の攻略に手こずっていてもっと強さを感じたいなと...
あと時代の流行りなのかなんなのか、やたら次元獣が触手らしきものを投げてくるのがじわる
それから明らかに変身前のファイトシーンも多くて、役者さんのキレの良さがとてもイイ
みんなライダーみたいな飛び蹴りがとてもサマになっている
バイラムの幹部たちは、ジェットマンを倒した者がバイラムを統べるという謎の賭けでもって戦っているので、全く意思疎通がとれておらずバラバラである
個人的に好きなのはクレイで、機械だけど音楽を嗜み、タバコを吸い、ワインを飲んでいて一番人間性を感じるキャラクターだ
そんなグダグダな組織に対抗するジェットマンも相当グダグダで、シリーズの基本的な構図としてリュウ(赤)に惚れている鹿鳴館さん(白)、その鹿鳴館さんにぞっこんなガイ(黒)とライタ(黄)、だけどリュウは死んだ元カノをズルズルに引きずっているていうのがあるんだが、これがシリーズの相当序盤でハッキリとしてしまうのでちょっと展開が急すぎるという気はした
全部で50話ぐらいあることは分かっているので、20-30話くらいまではもうちょいフラットな関係性で、だんだん惹かれていくというプロセスを描いてほしかった
ガイも20話ぐらいまではもっとプレイボーイ感を出して、爛れた感じのところを鹿鳴館さんに喝を入れられて惚れるみたいな展開がほしかった
この描き方だとただいけすかない男がストーカーしてくるみたいな風にみえるとおもう
不憫なのは青のアコちゃんで、齢16にして現実世界でのバイト先でこんなドロドロの恋愛関係の大人たちがいたらさぞ疲弊するだろうなと....
逆オマージュを発見することがちょいちょいあって、めちゃくちゃ興奮したのがドンブラで犬塚を追ってる刑事がバスで獣人になっちゃう回があったけど、あれとかなり似た構図でバスが走ってるそのバスの行先表示が「犬塚山」だったこと このバスの回の犯人がわからないけど人がトンネルを抜ける度に消えていくみたいなのはミステリータッチで面白かった
まあオチはバス運転手とみせかけてのバス本体が...ってとこだろうなとおもってたら完全に読み勝ってしまった
一方で、バイラムの征服を応援しているので何をそんなチンタラ攻撃してんねんとはおもった
そもそも幹部たちも椅子なんかに腰かけてまったり各々の攻撃の様子を見守ってるけど、本気で滅ぼしにきてるんなら4人並列で攻撃すればいいじゃん、ジェットマン5人しかいないんだし...と言いたくなるがさすがにそれは酷か
ライタの声がドンブラのキジノそっくりで、我が家ではライタのことはキジノと呼ばれている
キャラも似てる感じがする
変な回もあって、ゴミジゲンという不憫な次元獣はくせえというだけで人間たちに石を投げられていてさすがにかわいそうすぎるとおもった
んで、ついに女帝が降臨するが女帝アッサリと退場してしまった、卵を遺して....
伯爵と呼ばれてる奴が女帝に傅くとはザマぁねえな!と煽られていたが、女帝が帝なんであれば爵位は圧倒的に上なので傅いて当然である(そういう話ではない?)
そして生まれたセミマル、伯爵に歪んだ教育を施されるも、ジェットマンたちによって改心したりする流れかな~なんておもってたがハナから巨大状態で出現して、新合体ロボにアッサリと倒されてしまった
新戦隊登場っていうサブタイだったから、そうかあ!ルパンレンジャーなんかよりもさらに先駆けて複数戦隊がいるシリーズってあったんだあ!と感心していたら2話で退場させられてしまった 伯爵、あんなダイナミックに戦闘機に乗り込んで殺せるならジェットマンもそれでやればいいのに....
しかも墜落した飛行機から投げ出されて、どんな安全性能してんね~んみたいな(まあそんなことを言っても仕方ないが)
投げ出されてもピンピンしているあたりも驚きだが
リュウとガイで喧嘩になって、水辺で喧嘩してるところに止めに入ったライタも交えて喧嘩してるところがさすがに滑稽すぎて、妻に「もしかしてだけど世の所謂サークラって周りの男たちが勝手に自滅していってるだけなの?」と聞いてみたら「そういうケースもあるだろうけど、サークラは思わせぶりな態度をとることでチヤホヤされたり何らかの利益を享受していたりして、さらにそれを複数人に仕掛けてたりするタチの悪いのをサークラと呼ぶんや」と教えてもらった リュウはリュウでいい加減諦めろっていうか、チーム内の雰囲気を考えて鹿鳴館さんをもうちょっとうまくいなしなよとおもうし、ガイも往生際が悪すぎるというか、そんなファムファタルなんですか...?みたいな 裏次元からきたアイツに「もしかしておたくのチームあんまうまくいってないです?」って聞かれるアコちゃんが不憫すぎる
ところで戦闘機モチーフ?っぽいデザインなのはトップガンの人気がついに戦隊まで辿り着いたって感じだったりするんだろうか? リュウがトムっぽいジャケットを着てバイク(スタントのためなのかオフロードだけど)乗ってるあたりも